大器晩成～図に乗るな

今までの苦労が嘘のよう、といえば大袈裟かもしれませんが、最近、僕の活動がいい方向を向いています。
そんな中で、久々に『声優』として参加した映画『カリーナの林檎』。チェルノブイリの原発事故を題材にした映画です。
この映画は、僕が出ているから観て欲しい、という次元の話ではありません。
現在の日本人なら観なければいけない、そんな映画です。

話が少し逸れました。

この映画に出演させていただいたことも、そうですが、オーディションの手ごたえというか、結果が出始めています。
時代が僕に追いついてきました！　なんてことは少しも思っていませんので……。
デビューしてから、苦節16年、ようやく何か掴めそうです。
声優業界が俺を必要としているぜ！　なんてことも思ってません。図になど乗るか！
だってその時点で役者は死んでしまったも同然ですから。復活するまでこれほどの時間を要すんです。
同じ時間が過ぎたら、僕は一体何歳なんだろう。そう考えると、ぞっとしません。