夢の話

昨夜、夢を見た。
好意を持っている人に、ただ「好きだ」と思いを伝えるだけの夢。
見返りは求めない。付き合って欲しいとか、そういう気持ちはなくて、ただ、思いを伝えて、そっと抱きしめる夢。
目覚めたとき、幸せな気持ちだった。相手の答えは何も聞けなかったけど、それでも、思いを伝えられたことが嬉しい。そんな気持ち。
でも、すぐに、そんな夢を見たことに戦慄した。
その人は、人妻だからだ。
会えなくなって何年か経つけど、仲の良かった人。
そんな背徳な夢を見ることなど今まで一度もなかったのに。
自己嫌悪に陥った。そこまで追い詰められているのか、と。
自分でも気付かなかったけど、そこまで独り身を寂しく感じていたのかと。

しばらく経って、昼間。少し睡魔に襲われた。
その時、昔好きだった人、付き合っていた人を思い出した。
彼女とは抱き合った。愛し合った。
その時のことを思い出していた。
けれど、本当に眠っていたわけではない。
所謂「白昼夢」というものを見ていた。
昨夜の夢が後を引いているのだろうか？

俺の状況が、環境が、数日後に変わる。
それも影響しているのかも知れない。と言っても、そこに確信があるわけではない。
ただ一つ言えることは、このままでは、ある意味で、心が壊れてしまうかも知れない、その可能性が非常に高いということ。

年末に向かって（世間様では）イベントごともある。
その頃、俺は、あまり見たくない夢を見ないで、現実世界で、どんな形であったとしても、惑わない、スッキリとした気持ちでいられるのだろうか……。