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emoji今回は、前回に引き続き、テレビ特撮版「仮面の忍者 赤影」から取り上げよう。副主題歌『赤影の歌』だ。
 今回は本曲に関しての情報が少ないため、前回書ききれなかった『忍者マーチ』と重なる事柄について少し書いてみよう。と、その前にまずは本曲の話。
 通常、副主題歌とカテゴリーはエンディング曲を意味することが多いが、前回書いた通り、エンディング曲には『忍者マーチ』の2コーラス目が採用されているため、本曲は実質的には挿入歌という位置付けとなる。

 この『赤影の歌』も、作詞・伊上勝、作曲および編曲・小川寛興、歌唱を担当しているのは、ヤング・フレッシュ、ボーカル・ショップという、主題歌である『忍者マーチ』と同じ布陣で作られている。

 最初に本曲が収録された音盤は主題歌と同じく朝日ソノラマのソノシートだったが、歌詞は2コーラス分だった。だが実際には3コーラスで構成されているのだ。
 それがわかるのが、当時、キングレコードから発売されていたシングルレコード。歌唱は、ひばり児童合唱団、ボニー・ジャックスによるカバー版である。
 ただこのカバー版の編曲も小川によるもの。カバー版と言えば、通常、編曲はオリジナルとは違う人物が担当することになるのだが、これは小川が当時キングレコードの専属だったことが理由のようだ。なお、最初に発売されたこのカバー版はモノラル録音であった。
 この時、主題歌と共に本曲も歌詞の一部が変更になっており、主題歌ではしゅっしゅしゅ……というフレーズが多用されている。本曲でも、たったたたたっ……などに変更されている。
 放映終了後の1969年、新たにステレオ音源となってこのシングルが発売されるのだが、その時はA面とB面が逆になっており、A面に『赤影の歌』が収録されている。
 更に1980年のリバイバルブーム時、シングルレコードが同じキングレコードから発売されたが、これはオリジナル版のヤング・フレッシュとボーカル・ショップのもの。恐らくは権利関係がクリアされていたことによるものだろう。ここでついに、本曲のオリジナルフルコーラスがお目見えするわけである。が、冒頭にファンファーレと言おうか、ブリッジ音楽と言おうか、短い曲があり、続いてイントロが始まるという構成になっている。
 ちなみに、プロデューサーの平山亨によれば、主題歌の出来にダメ出しされたため、小川に作り直すように伝えたところ「売れるからこのままでいいんだ」と、小川はそれを突っぱねたとのこと。果たして、作品と主題歌の相乗効果により、「仮面の忍者赤影」という作品が大ヒヒットしたのであった。
 
 では聴いていただこう。(YouTubeより)



↑これは、前回紹介したものと同じ2枚組CD。繰り返しになるが、良盤である。

 と、今回はここまで。
 次回は、340号、いや、地球での呼び名に従った、7人目の男にご登場いただこう。ジュワッ!(予定)。

【歌曲データ】
赤影の歌
作詞:伊上勝 作曲/編曲:小川寛興 歌:ヤング・フレッシュ、ボーカル・ショップ
初出:ソノシート『仮面の忍者赤影』(発売:朝日ソノラマ 品番:M-89)

【放映データ】
仮面の忍者 赤影
原作:横山光輝
1967年4月5日~1968年3月27日 全52話
制作:東映 放送局:関西テレビ、フジテレビ系列
出演
 赤影:坂口祐三郎(後に坂口徹、坂口徹郎に改名)、青影:金子吉延、白影:牧冬吉、甲賀幻妖斎:天津敏、暗闇鬼堂:原健策、魔風雷丸:汐路章 ナレーター:山口幸生、他


※敬称は略させていただきました。ご了承ください。
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emoji今回取り上げるのは、後にアニメや実写映画にもなった「仮面の忍者 赤影」、そのオリジナルであるテレビ特撮版の主題歌『忍者マーチ』だ。
 ではまず、作品の説明をしておこう。
 原作は、横山光輝。週刊少年サンデーに連載された漫画「飛騨の赤影」だ。後にテレビ化の際、「仮面の忍者 赤影」と改題された。制作は東映京都テレビプロ、いわゆる京都東映。キー局は、在阪局の関西テレビ。1967年から翌1968年までの1年間放映された。
 本作の放映は1967年だが、その前年に公開された映画「大忍術映画ワタリ」に続いて制作に着手していた、テレビ版「ワタリ」が制作中止となり、その代替作として生まれたという経緯がある。
 タイトル、ひいては登場人物に、赤、青などの色があしらわれているのは、当時のテレビ事情による。すなわち、一般家庭にも浸透し始めていたカラーテレビの普及である。確かにまだまだ家庭の主流は白黒テレビではあったが、カラーテレビが近い将来その主流となることは容易に予想できたためであろう。
 他社作品である「マグマ大使」、「ウルトラマン」がすでにカラーで放映されていたが、東映としては、初のカラーテレビ特撮であり、それが売りでもある。その総天然色を視覚的にアピールするなら、この手は最も手っ取り早く、且つ、解り易い。
 原作漫画が正統派の忍者漫画であるの対し、このテレビ特撮版は当時の第1次怪獣ブームの真っただ中に生まれ、時代劇特撮であるにもかかわらず、怪獣はもちろん、UFO、巨大ロボットなども登場する言わば「何でもアリ」という作品となっているが、その荒唐無稽さ、今で言うセンス・オブ・ワンダーが人気となってそのブームを牽引したと言っていいだろう。
 ちなみに若き日の里見浩太朗が竹中半兵衛役で出演していたことが、今でもしばしば話題となることがある作品でもある。

 では本題の『忍者マーチ』について。まずスタッフから見ていこう。
作詞は、脚本家で本作のメインライター・伊上勝、作・編曲は主にテレビ番組、歌謡曲畑で活躍した小川寛興。小川は劇中BGMも担当している。
 歌唱を担当しているのは、ヤング・フレッシュ、ボーカル・ショップ。方や児童合唱団、方や男声コーラスではあるが、双方とも当時を代表するコーラスグループとあって、豪華で王道的、曲調もこれぞマーチ! といったものに仕上がっており、実に完成度の高い歌曲だと言って差し支えないだろう。
 続いて、テレビでの本曲の使われ方に注目してみよう。
 本作の1年間に亘る放映は、全4部構成(各部、およそ3か月スパン)となっている。主題歌自体は同じだが、それぞれの部によって、以下のようなナレーションがイントロ部分に付されている。これはこの『忍者マーチ』、ひいては、作品自体の大きな特徴となっている。

<第1部・金目教篇>
豊臣秀吉が、まだ木下藤吉郎だった頃
琵琶湖の南に『金目教』という怪しい宗教が流行っていた
それを信じない者には恐ろしい崇りに見舞われるという
その正体は何か
藤吉郎は金目教の秘密を探るため、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ
その名は
「赤影参上!」

<第2部・卍党篇>
織田信長の活躍した頃
海を渡ってきた奇怪な妖術者の群れが
ギヤマンの鐘を求めて各地を襲撃した
世界制覇を狙う卍党の仕業である
強烈なエネルギーの製法を秘めたギヤマンの鐘3つ
日本の平和を願う信長は、卍党の野望を粉砕すべく
飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ
その名は
「赤影参上!」

<第3部・根來(ねごろ)篇>
悪大将、夕里弾正の反乱を知った織田信長は
居城、清洲から小人数(こにんずう)を率いて京の都へ急いだ
しかしその道筋には弾正に味方する根來の忍者が恐ろしい怪獣を操って待ち構えている
道中の無事を願う信長は、飛騨の国から仮面の忍者を呼んだ
その名は
「赤影参上!」

<第4部・魔風篇>
飛騨の国、影一族に伝わる黄金の仮面は、 あらゆる忍者にとって憧れの的、栄光のシンボルであった
そしてまた仮面には莫大な黄金の謎が秘められているのだ
この仮面を奪い忍者の王座を狙う者が現れた
怪忍獣を使う魔風雷丸である
立て!仮面の忍者
「赤影参上!」 

 これらすべて、ナレーションは山口幸生が担当、最後の「赤影参上!」のセリフは、主役・赤影を演じた坂口祐三郎のものである。

 前述のとおり本曲は主題歌である。
 一般的に、主題歌というのはオープニングに使われるものだが、この『忍者マーチ』はオープニングだけでなく、エンディングにも使用されている。本曲は、1番は主人公の赤影のことを歌っており、2番は青影を、3番は白影の事を歌っている。オープニングは言うまでもなく1番の歌詞なのだが、エンディングでは2番の歌詞が採用されている。このように2番が採用されたことは、少年忍者という青影の設定上、主である視聴者の子供たちの共感を得るための有効な手段となったであろう。東映作品は特にそういった手段をとることがあり、「仮面ライダーV3」などでも、オープニングとは別の曲ではあるが、少年目線の歌曲を使用している。

 作品の知名度に反して、パロディ的に使用されたりする例は少ない。過去に、フジテレビの朝の情報帯番組「めざましテレビ」のエンタメ紹介コーナーで替え歌として使用されていたことが、その少ない例の一つであろう。

 ではその第1部・金目教篇のオープニング版を聴いていただこう。(YouTubeより)

 画が本来のものとは異なっているがご容赦いただきたい。
 続けて、フルサイズを。(YouTubeより)

 こちらの画も静止画であるがご容赦を。


↑これは、正副主題歌のみならず、全てのBGMも網羅した2枚組CD。また、オリジナルカラオケは無論、ひばり児童合唱団とボニージャックスが歌唱を担当したカバー版まで収録してある。解説書も充実。今でも容易に入手可能な良盤である。

 かなり長くなってしまった。そして、前回の更新からの空白も長いものになってしまった。濃い記事を作ろうと思うと、いろんな意味で時間が掛かってしまう、何卒ご容赦いただきたい。
 次回もこの作品から、歌曲を取り上げる。もちろん副主題歌だ(予定)。

【歌曲データ】
忍者マーチ
作詞:伊上勝 作曲/編曲:小川寛興 歌:ヤング・フレッシュ、ボーカル・ショップ
初出:ソノシート『仮面の忍者赤影』(発売:朝日ソノラマ 品番:M-89)

【放映データ】
仮面の忍者 赤影
原作:横山光輝
1967年4月5日~1968年3月27日 全52話
制作:東映 放送局:関西テレビ、フジテレビ系列
出演
 赤影:坂口祐三郎(後に坂口徹、坂口徹郎に改名)、青影:金子吉延、白影:牧冬吉、甲賀幻妖斎:天津敏、暗闇鬼堂:原健策、魔風雷丸:汐路章 ナレーター:山口幸生、他


※敬称は略させていただきました。ご了承ください。
emoji今回取り上げるのは、設立後間もないアニメ制作会社「竜の子プロダクション」を一躍有名にした作品、「マッハGoGoGo」、そのオープニング主題歌である『マッハ・ゴー・ゴー・ゴー』だ。
 同社製作の第1作「宇宙エース」が、当時の他社作品でも主流だったように、シンプルなディフォルメされた作画のタッチだったのに対し、本作「マッハGoGoGo」は、リアルなタッチとなっている。これは原作者・吉田竜夫の作画タッチを可能な限りアニメーションで表現しようとした結果だろう。さらに言えば、リアルなタッチで勝負したいという彼の情熱も感じられる。
 本放送が開始されたのは、1967年。まだアニメ界がモノクロ主流だった時代に、まだ若いアニメ制作会社が、設立2作目にしてカラー作品として本作を作り上げた、その意義は大きいと個人的には感じている。
 「マッハ~」は元々は、吉田竜夫の「パイロットA」と、九里一平(吉田竜夫の末弟)の「マッハ三四郎」の二作品の漫画が原案で、それを一本に融合させて作られたという経緯がある。
 他のスタッフには総監督・笹川ひろし、美術監督(デザイナー)・中村光毅など、以後長年にわたり竜の子を背負って立つ面々が名を連ねている。
 が、メインスタッフは誰一人として運転免許を持っていなかった、という珍エピソードが残されている。自動車レースのアニメーションなのに。
 音楽を担当したのは、越部信義。アニメ番組の主題歌や、現代童謡の作編曲家として活躍していた彼が、初めてアニメの劇伴を担当した作品となっている。
 出演声優には、主人公・三船剛役に、この後、ガッチャマンやテッカマンでも竜の子作品の主人公を演じることとなる森功至こと、田中雪弥がいる。そして、謎のレーサー・覆面レーサーX(その正体は行方不明の剛の兄・研一)は、愛川欽也(氏曰く「唯一の2枚目」だそうな)が演じている。
 1997年にはリメイクされ、実物大のマッハ号が作られるなどした。
 日本では言わずもがな、アメリカでも「Speed Racer」なるタイトルで放映され大ヒットを飛ばした。さらに2006年にはアメリカで実写映画化され、日本に逆輸入される形で公開された(邦題は「スピード・レーサー」)。本作は、紛れもなく、竜の子プロダクションの代表作のひとつである。

 作品自体の解説はこれくらいにして、歌の話には入ろう。
 作詞を担当したのは、原作者の吉田竜夫(補作詞は伊藤アキラ)だが、彼が作詞を担当した歌は非常に少なく、レアである。その点からも、氏の力の入りようが窺い知れる。
 作編曲は、劇伴と同じく越部信義。ボーカルを担当したのは、前回取り上げた『黄金バット』と同じく、男性コーラスグループである、ボーカル・ショップ。
 この布陣で録音され、朝日ソノラマからフォノシートでリリースされた物がオリジナル版だが、当然のごとく、カバー版も存在する。その代表が、日本コロムビアからリリースされた物で、歌唱を担当しているのは、「水戸黄門」のうっかり八兵衛役でおなじみの高橋元太郎。
 彼は役者であると同時に歌手でもあった。と言うより、本来は歌手。後にTV番組「進撃うたえもん」に出演、当時と変わらぬ歌声を披露している。
 また、こういったジャンルの歌唱は、1985年の特撮作品「兄弟拳バイクロッサー」の正副主題歌を歌唱も担当している。
 ちなみに、本作放映当時、二子玉川園でのイベントが行われ、高橋が司会者兼任で出演したときのこと。彼が会場の子どもたちに向かって「みんな見てるかーっ?」と煽ったところ、最前列でチョロチョロと走り回っていた子どもが、「みんな見てねーよ!」とタイミングよく叫んだそうだ。これは、総監督の笹川の回想だが、その時彼は「その子をとっつかまえて、お尻ペンペンしたい気持ちに襲われた」とも書き記している(笹川ひろし著「ぶたもおだてりゃ木にのぼる」より)。
 上記のように、本曲が最初に音盤としてリリースされたのは、朝日ソノラマのフォノシート、通称ソノシートである。ゆえに、当然のことながら、これがオリジナル版になって然るべきなのだが、そうではないとする向きもある。
 一部では「ボーカル・ショップ版はカバーである」「オリジナルは原版が消失してしまっている」と解釈出来るような文言が残されているが、これはテレビサイズとソノシート版との歌い方や演奏が違っているということに起因しているようである。
 しかし、それを言ってしまうと、「(旧)ルパン三世」の主題歌は、テレビ版とソノシート版(レコード版を含む)でほとんど別の曲と言っていいほどに大きな差がある(テンポも違うアレンジも違う歌いまわしも違うのである)。だが、レコード版をオリジナルの主題歌ではなくカバー版だと言う者は皆無だろう。やはり、現在も流通し、認識されているソノシート版をオリジナルとして差し支えないと筆者は考えるのだが、読者諸君はどう感じるだろうか?
 1997年のリメイク版でもこの歌が2代目の主題歌としてリメイクされて採用されているが、3番の歌詞が追加されている(当該部分の作詞は、九里一平が担当している)。
 本曲も、他の有名アニメソングと同じように、CMソングに流用されることがある。
 1992年に作られた、ポッカの缶コーヒーのCMでは、柴田恭平が軽快に動き回る画のバックに「♪ポッカ・ゴー・ゴー・ゴー」と流されていたし、近年でも、JAバンクのCMで「♪バンクJA、バンクJA、バンクJAバーンク」と歌われていた。
 こういう使われ方をする度にいつも思うことだが、アニメソングというのは、作品の主題歌というだけではない、もっと深い意味のあるジャンルであり、自分がそのジャンルのファンとして存在していることが、少し誇らしい。それぐらいの粋がり方は許されるのではないだろうか?

 では漸くだが、ここで見て、聴いてもらおう。『マッハ・ゴー・ゴー・ゴー』(ニコニコ動画より)


↑オリジナル版が収録されているCDはいくつかあるが、「マッハGoGoGo」としてのCDなら、現時点ではこれが最も容易に入手可能なCDだろう。他に劇伴と、英語版主題歌も収録されている。

 今回は作品自体のことも歌曲のことも結構みっちり書いてしまった。長い間更新しなかったのには、こういうことが目に見えていたから、と言うのが理由のひとつでもあるということを白状しておこう。
 次回は、キラリと光る涼しい目をした赤い影にご登場いただこうか(予定)。

【歌曲データ】
マッハ・ゴー・ゴー・ゴー
作詞:吉田竜夫 補作詞:伊藤アキラ 作編曲:越部信義 歌:ボーカル・ショップ
初出:ソノシート『少年スピード王 マッハGoGoGo』(発売:朝日ソノラマ 品番:M-82)

【放映データ】
マッハGoGoGo
原作:吉田竜夫
1967年4月2日~1968年3月31日 全52話
制作:竜の子プロダクション 放送局:フジテレビ系列
出演
 三船剛:田中雪弥(現・森功至) 覆面レーサーX:愛川欽也 志村ミチ:松尾佳子、杉田郁子、野村道子 三船大介:大宮悌二 他

※敬称は略させていただきました。ご了承ください。
emoji今回取り上げるのは、異形のヒーローの元祖と言っていいだろう、正義の味方、絶対に強い黄金バット。その主題歌『黄金バット』。
 では、いつものように作品の簡単な紹介から、と行きたいところだが、かなり複雑な経緯がある。それは特にスタッフについてだ。
 オープニングフィルムでのクレジットは、原作・永松健夫、監修・加太こうじ、となっている。が、実際はそこまで単純な話ではない。
 元々は戦前に作られた、鈴木一郎原作の紙芝居「黒バット」に登場したキャラクターの1体(それこそが黄金バットである)を今で言うスピンオフさせた作品だ。
 この作品が当時としては特殊だったのが、アニメ版とのメディアミックス的な展開がなされ、アニメ版放映開始の前年(1966年)に、実写映画が公開されたことであり、アニメ版は、1967年4月からの放映開始となったことである。
 複雑なあらましと変遷はもっと奥深いのだが、作品自体の紹介がこのブログの主旨ではないので割愛させていただく。興味とチャレンジ精神のある方は研究されてはいかがだろうか?

 では曲の紹介に入ろう。
 オープニングフィルムでのクレジットは『黄金バットの歌』となっているが、正式な曲名は『黄金バット』。前述の実写映画でも同じ曲が使われている。
 ただ、フォノシート、および、レコード化された曲には間奏が長いヴァージョンと短いヴァージョンがあり、実写版、アニメ版、共に短いヴァージョンが使用されている。が、やはりと言うべきか、正式なヴァージョンは、間奏の長い方のヴァージョンで、(劇伴の)メロオケはこちらで作られている。。
 作詞の担当は、アニメ版を制作した第一動画名義で実際の人物は不明。
 作曲は、田中正史。テレビドラマの劇伴を多く世に送り出しているが、アニメーションでは「妖怪人間ベム」「サスケ」の劇伴も担当している。ちなみに編曲者はクレジットされていない。なお、当然のごとく、本作の劇伴も氏の担当だ。
 ヴォーカルを担当したのは、コーラスグループのボーカル・ショップ。今後、70年代前半の作品まで幾度となく登場するだろう、男性コーラスグループの代表格だ。
 冒頭とラストの黄金バットの高笑いは、声優・小林修が担当。無論、作品内と同一。
 また、実写映画版では、“協力□第一動画株式会社”とクレジットされている。
 これまで紹介してきた曲と同じように、本曲もCMソングに使用されたことがある。筆者がまだ就学するかしないかという幼かった頃、株式会社トーカイがTVCMを制作した際、リースキン(事業)、さらに「黄金バット」ならぬ「黄金マット」を歌詞に組み込んで替え歌として本曲が使用されたのだ。

 ということで見て、聴いていただこう、『黄金バット』。
 ただ今回、諸事情により、本曲のあとにED『黄金バット数え歌』も付いている。持ってけドロボー! なお、この『黄金バット数え歌』の歌唱を担当しているのは、鈴木やすし、そして、コロムビアゆりかご会である。

『黄金バット』&『黄金バット数え歌』(ニコニコ動画より) 
 続けて短いヴァージョンを。
『黄金バット』(YouTubeより)

 こうして比べてみると、やはり長いヴァージョンの方が自然な気がするし、間奏のメロディラインも秀逸で良いと思えるのだが、いかがだろうか?


↑こちらは現在も容易に入手できるオムニバス盤。以前、『マグマ大使』を取り上げた際にはこの特撮版を紹介したが、今回のはタイトルのとおり、アニメ版である。当然の如く『鉄腕アトム』から収録されており、テレビアニメーションの黎明期を俯瞰できるような好盤となっている。『黄金バット数え歌』ももちろん収録されている。また、ブルースペックCDなので非常に高音質となっているのは言うまでもない。

 今回は少しあっさりした記事になったが、こんな時もある。
 次回は、海外でも人気となり、実写化されて逆輸入される形となった、伝説的レースアニメーションの曲を取り上げようと思う。(予定)。

【歌曲データ】
黄金バット
作詞:第一動画 作曲:田中正史 歌:ボーカル・ショップ
初出:ソノシート『黄金バット』(発売:朝日ソノラマ 品番:M-80)

【放映データ】
黄金バット
原作:永松健夫 監修:加太こうじ
1967年4月1日~1968年3月23日 全52話
制作:第一動画 制作協力:東洋放送 放送局:よみうりテレビ・日本テレビ系列
出演
 黄金バット:小林修 ナゾー:島宇志夫 ヤマトネ博士:村越伊知郎 ヤマトネタケル:高橋和枝 ドコノダレオ:立壁和也(現:たてかべ和也) マリー・ミレ:松島みのり、栗葉子 マゾ:内海賢二 ナレーター:藤本譲 他

※敬称は略させていただきました。ご了承ください。
emoji今回も前回に引き続き「悟空の大冒険」から。曲はED『悟空がすきすき』だ。
 タイトルの表記が『すきすき』の場合と『好き好き』の場合がある。これは、初盤である朝日ソノラマのソノシートはひらがな表記だったが、EPレコードとして日本コロムビアが発売した際に漢字表記になっており、それが今日のスタンダードとなっているようである(前回も紹介したとおり、朝日ソノラマ版とコロムビア版は音源を異にしている)。本ブログでは初盤に敬意を払い、ひらがな表記とさせていただく。
 作編曲はOPと同じく宇野誠一郎だが、作詞も、氏がOPを作詞した吉岡治との共作という形になっている。
 歌唱は、OPを担当したヤングフレッシュと共に、アンサンブル・ファンタジアも担当している。
 では、見て聴いていただこう。

『悟空がすきすき』(ニコニコ動画より)
 歌いだしのフレーズに聞き覚えはないだろうか? もう10年ほど前になるが、雪印乳業が新しいブランドの牛乳「メグミルク」の販売を開始した際、悟空などの固有名詞、学校などの名詞を牛乳に置き換えCMに使用したのである。
 初めてそのCMを見たとき、筆者もさすがに「え!?」となってしまうほど意外だったのを覚えている。ただ、いい曲と言うか巧い曲を持ってきたものだなと感心もした。
 このCM、今は見ることは難しいようだが機会があれば是非確認していただきたい。

 OPがタイトルに反して、マーチという枠にはめ込めないで作り上げた激しいマーチだったのに対し、本曲は実にマーチらしくなっている。OPも「悟空の大冒険」という作品を説明している歌、なのだが、どちらかと言うと作品のイメージを表した歌だった。本曲も「悟空の大冒険」という作品を説明している歌には違いないのだが、より具体的に、聞き手に語りかけている歌と言えるのではないだろうか?

 放映開始当初は好調で高い視聴率を獲得していたが中盤から失速、てこ入れのひとつとして本曲は第25話までの使用に終わり、2代目のED『悟空音頭』にバトンタッチすることとなった……。

 今回転載した音源もOP同様、朝日ソノラマのオリジナル版ではなく、日本コロムビアのカバー版。
 大きな違いとして、2番と3番の「かもね」という台詞が別人のものとなっている点が挙げられる。
 興味のある人は、下に紹介しているCDで聴き比べていただきたい。
 次回は異形のヒーローを取り上げようと思う。
「こうもりさんこうもりさん、あの歌をお願い」
「わはははははっ!」
(あくまで予定です)。
↑OP、EDの全ヴァージョンはもちろん、挿入歌、BGM、果てはCMソングまで網羅した2枚組サウンドトラック。現在も容易に入手可能。
【歌曲データ】
悟空がすきすき
作詞:吉岡治、宇野誠一郎 作曲/編曲:宇野誠一郎 歌:ヤングフレッシュ、アンサンブル・ファンタジア
初出:フォノシート『悟空の大冒険』(発売:朝日ソノラマ 品番:M-75)
【放映データ】
悟空の大冒険
原作:手塚治虫
1967年1月7日~1967年9月30日 全39話
制作:虫プロダクション 放送局:フジテレビ系列
出演
 悟空:右手和子 竜子:増山江威子 三蔵法師:野沢那智 沙悟浄:愛川欽也 八戒:滝口順平 ナレーター:近石慎介 ほか
※敬称は略させていただきました。ご了承ください。
カテゴリー
青森裕としてのブログ、結城偈斗としてのブログ、2人兼用のブログ、アニソン特ソン語り、その他の結城偈斗のオタクな話題、読み手の方が気分が滅入るダークサイドゲツトと、色々取り揃えています。カテゴリー別に見ると変わった見方が出来るかも?
プロフィール
名前
青森裕(結城偈斗)
HP:
性別
男性
職業
声優とか声の仕事をやってて、物書きでもあるけど、実質は…
仕事歴
※現在でも確認可能なもののみ挙げています。

声の仕事

○映画『カリーナの林檎~チェルノブイリの森(日本語吹き替え版)』(カリーナの父役)
DVD発売中(カリーナの林檎~チェルノブイリの森~(メモリアルエディション) 発売元:カリーナプロジェクト 販売元:ビクターエンタテインメント)

○PSP用ゲームソフト『ましろ色シンフォニー *mutsu-no-hana』(発売元:COMFORT)

顔出しの仕事
○約三十の嘘(映画・エキストラ ※DVD発売中)


ライティングの仕事
○モバイルゲーム(iモード)『女子社員恋愛も~る(元タイトル「シックスガール」』シナリオ(共同執筆)


ダンガンロンパ同人誌『DANGANRONPA THE EXPRESSION』(解説等執筆)
※既に放映や配信が終了したものは、下記リンクの「BLUE FOREST」や「BLUE FOREST MARK-2」をご覧下さい。
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